日伸総建(株)
今の、未来への、豊かな空間づくり。
人と環境に重きをおく「日伸総建」が創り出す風景

志村 英明氏

日伸総建(株)

住所
山梨県都留市つる4-3-3

大切なものは「出会い」。創業以来その想いを貫き、お客様と向き合う「日伸総建株式会社」は、先代からの想いを継承し、地域に根付いた家づくりが支持されています。その理由は、これからの未来を考えた『人と環境に優しい家づくり』でした。

父から母へ。そして次世代へ継承

創立から今までの経緯、どのような仕事をしているのかを教えてください。

有美花取締役:1965年(昭和40年)に父が、「日伸木材」という製材会社を設立したのがはじまりで、今年(2023年)で58年を迎える会社です。創業から13年が経ち軌道に乗り始めたときに、突然父が他界してしまったんです。これからという矢先でした。もちろん跡継ぎなんて考えてもいない時期でしたので、当時経理として働いていた母が引き継いで45年余り、社長としてここまでやってきました。社長は35歳という若さ、しかも子育てをしながらの経営です。もちろん建築のノウハウもなかったので、毎日が大変そうで見ている私はとても辛かったです。そんな社長の姿を見ていた私は、父母が礎を築いた会社を残したい。父の意志を継ぎ奮起している母を助けたいと自然に思うようになりました。そのため、資格が取得できる美術系の学校へ進学し、建築士を取得して、日伸総建に入社しました。現在は主に、お客様とのプランから設計、内装、照明など暮らしに関わるすべてのことを担当しています。
 製材工場からスタートして、家を建てていきたいという父の想いを母に託しました。その母は、大工さんをはじめ周りの方々に恵まれ支えてくれたおかげで、女社長として忙しい日々を送っています。「日伸総建」に社名を変更したのも社長です。「日伸木材」では家を建てるイメージがなく、これからは建築を強みにしていきたい強い意志があったのだと思います。
 専務取締役:以前は、家具などのインテリア関係の輸入販売を都内で行っていました。山梨に来るつもりも、建築の仕事をするつもりもなかったのですが、無垢材の品質の良い商品を販売していたため、和風建築から洋式建築を好む方が増えてきたように、無垢材の商品が日本では売れなくなってきたんです。それで輸入業を辞めて山梨に来たことが入社したきっかけです。家具等を扱っていたので、住宅の知識に関して0ではないと思っていましたが、あまりに難しくて、失敗したな(笑)と思ったこともありました。

人を大切に思えば出てくる応え。それが、自然素材を使った「人と環境に優しい家づくり」。

環境に良い家づくりを行っているとお聞きしました。その理由や御社の特徴をお聞かせください

無垢材や珪藻土などの自然素材を使用した家づくりが特徴かもしれません。予算の関係もありますが、無垢材や珪藻土をなるべく使用し、壁装時に用いる化学物質が含まれる材料は極力抑えたい、自然素材でつくっていきたいと思っています。現代病とも呼ばれているアレルギーやアトピーは、例えば自然素材を使用した家で暮らすだけで改善するそうですし、高気密・高断熱の心地良い家は、部屋毎の温度差が少なく、喘息の発作がなくなってきたという声もお客様からいただいています。特に社長はその点を重視しているので、クロスをただ貼るのではなく、ポイントで木を貼り付けたり、和室がない家の室内壁に竹を用いたデザインを施すなど、人と環境に優しい弊社の“らしさ”をどこかに散りばめています。さらに、高気密・高断熱に加え、空気の循環を重視しているので、カビや結露によって出てくる細菌が抑えられ、健康改善に繋がっているのではないでしょうか。これからの時代、人と環境を考えなくてはいけない時代になってくると思います。私たちだけでは、ちっぽけなことですが、1人1人が環境に気を付けていけば、やがて大きいものになる。そう確信して、意識した施工を心がけて、「住み始めて30年たっても満足していただけるような、家族が健康かつ快適に暮らせる住まい」をコンセプトに日々考え、努力を重ねています。

“楽しい”のおすそ分けで認知を図る

ブログを頻繁に更新していますが、なぜでしょうか。

日伸総建という会社をまず知ってもらうことが大切だと思い、ホームページをリニューアルしブログで発信しています。何かのワードで弊社のホームページに辿り着いた方が共感し、さらに注目されればと思い、週3回を目指し、最低でも週1回は更新するようにがんばっています。その甲斐もあり、ウッドショックが始まった頃、ブログを見たNHKが取材に来たこともあるんですよ。思いのほか反響があったので、更新するときは、建築だけに特化せず、ちょっとした日々の出来事や楽しいことを柔らかい表現で発信するように心がけています。会社に対する想いも伝えすぎてしまうと、反感を持たれてしまうので、その配分にも気を付けています。

その場所でしか生み出せない、その人(施主)としかできない味わいを追求

地域に密着した家づくりで心がけているそうですね。どのような点に注意をはらいますか。女性ならではの家づくりについても教えてください。

お話した通り、社長、取締役をはじめ女性が多いので、女性が活躍できる会社です。常々、女性の力は必要と感じていまして、女性ならではの目線で家づくりを提案させていただいています。お客様からも「社長が女性だから」「女性の方が話しやすい」という理由で弊社を選ばれる方も多くいらっしゃいます。 さらに設計士が女性なので、きめ細やかなプランニングとデザインに自信があります。そのため打ち合わせには時間をかけております。建てられる土地を見させていただき、太陽の熱や光、風といった自然のエネルギーを活用したパッシブデザインに取り組みながら、お客様のニーズと融合させる提案をさせていただいています。今の時代、高気密・高断熱は多くの住宅会社さんが取り入れていますので、+空気の流れやエネルギー消費ゼロを目指すゼロエネ住宅、ZEH住宅にも対応しつつ、大切なのはお客様の希望を優先すること。使い勝手や住み心地を考えプランを練ります。お客様の想いを叶えたい気持ちが強すぎて、要望を聞き入れすぎてしまうのが欠点ですね(笑)。
 創業以来、この地域で地盤を作ってきました。家は建ててから10年までは保証もあるのでお客様と繋がりがありますが、その期間を過ぎてしまうと忙しさを理由に、なかなか足を運ぶことはできません。しかし、社長は年末年始になると必ず今までのお客様すべてのお宅を訪問するんです。10年どころではなく、20年、30年…とずっと変わらず一生涯のお付き合いをしていきたい、そんな想いからなのでしょう。お客様ファーストであり続ける、そこも女性ならではかもしれませんし、我々では気付かないことを社長はずっとやっているんです。時代は変わってきて昔とは違いますが、今の時代に合った考えを入れながら、先代、社長がやってきたことは素晴らしいことなので、この想いを私たちも受け継いでいかなければと思っています。

山梨で工務店探し・家づくりをお考えなら
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