火災保険・地震保険とは?〜証券確認ポイントを解説

住宅の火災保険で確認しておきたいポイントを、保険業務に携わる担当者が解説します。現在ご加入の火災保険の内容確認にお役立てください。
ポイント1:『免責』ついていませんか?
火災保険の免責とは、「○○の場合は、損害が発生しても保険会社から保険金は支払われません」という条件事項のことです。
免責の例①
『風災・雹災・雪災の際損害額が20万円以上の場合に補償』と記載があったら、
⇒20万以下の場合は保険請求ができません。
免責の例②
『免責○万円』と記載があったら
⇒事故のとき支払い保険金から免責金額が引かれます
掛け金を安くできるメリットもあるため、免責の内容を理解した上で加入するならいいのですが、知らずに加入、あるいは当初こそ説明されたもののずっとそのままだった、などの場合、いざというとき保険が使えずに戸惑う方もいらっしゃるようです。
この機会に、ご加入の火災保険にどのような免責が設定されているか確認してみてはいかがでしょうか?
下の弊社インスタ解説も併せてご覧ください↓
ポイント2:『不測かつ突発的な事故』ついてますか?
『不測かつ突発的な事故』とは、予測しづらい突発的な事故により、家財や住居を破損・汚損してしまった場合の補償制度です。
保険料は高くなりますが、新築など些細な傷も気になる場合やまだお子様が小さくて、不測・突発の事故が心配な場合におすすめの保険事項です。
『不測かつ突発的な事故』の例①
子どもがオモチャを窓に当て、ガラスにヒビが入ってしまった
⇒ガラスの修理代が保険でカバーできます

『不測かつ突発的な事故』の例②
ノートパソコンにコーヒーをこぼしてしまった
⇒修理費用を保険で請求できます

『不測かつ突発的な事故』の例③
ハチの巣が家にできて撤去費用がかかった
⇒保険会社によりますが、保険でカバーできることがあります(保険会社によっては適応外となる場合もあります)

『不測かつ突発的な事故』に入る?入らない?決め方は?
少しでも保険料を安くするなら不測・突発事故補償は「入らず」でいいでしょう。一方、新築やお子様がいるお宅など生活が見守られている安心感を得たい場合はおすすめです。
以下のインスタ投稿もご参考下さい。
ポイント2:地震で起きた火災も火災保険で補償される?
地震で起きた火災も火災保険で補償されると思い込んでいませんか?
地震で起きた火災は火災保険の補償対象外です。地震による火災が延焼して発生した損害も補償されません。
住まいの保険には火災保険と地震保険がある
住まいの保険には火災保険と地震保険があります。
火災保険
⇒水害、火災、風災などの
自然災害による損害を補償
地震保険
⇒地震・噴火・津波などに
よる損害を補償
地震保険は民間と国の共同事業。大規模な災害が発生して保険会社だけでは補償しきれない場合、政府が代わって保険金を支払う公共性の高い保険です。
地震保険の世帯加入率は約34%(2020年)。地震大国の日本ですが、掛け金が高いため、加入率は意外にあまり高くありません。
地震保険を火災保険とセットにすることで、地震の揺れによる損壊や火災、津波などが補償されます。
ただし、地震保険は建物や家財の損害をすべて補償するものではなく、生活を建て直すための資金補償という位置づけになります。
いつやってきてもおかしくない地震。
災害がやってくる前に、ご加入の保険が地震や火災、津波、噴火などの損害を補償してくれるか、確認しておくことが大切ですね。
以下のインスタ投稿もご参考下さい↓
以上、火災保険・地震保険の解説でした。この機会に、ご加入の火災保険の証券を確認し、今のご自身の住宅状況や生活に合っているか確認してみるのもいいかもしれませんね!