『上棟式』『上棟』『棟上げ』『建前』『建て方』の違いについて

2022.10.29
『上棟式』『上棟』『棟上げ』『建前』『建て方』の違いについて
  • 上棟式(じょうとうしき)
  • 建て方(たてかた)
  • 上棟(じょうとう)
  • 棟上げ(むねあげ)
  • 建前(たてまえ)

これらは新築を建てようとする方が耳にする言葉ですが、なかなか分かりづらい言葉でもあります。

でもそんなに難しくありません。ここでは、イラストを交えてシンプルにご説明します。

『建て方』『上棟』『棟上げ』『建前』の定義

地域や建築会社によって、これらの言葉の使われ方が異なる場合がありますが、一般的には以下のように定義されます。

建て方は家の骨組みができるまで。上棟は棟木を建てるとき

建て方

柱、梁、棟木などの組み上げ作業工程自体

上棟・棟上げ

建て方の最後に、棟木を取り付ける作業自体(棟木の説明は下図)。あるいは、そのあとの上棟式を含めることも。あるいは、建て方から上棟式までを含めることも。

上棟式

上棟のときに神を祀る儀式。古くから続く建築儀礼で、工事の安全などを祈願する。上棟祭・棟上げ式とも呼ばれる。

建前

上棟と同じ意味で使われることが一般的。または、建て方から上棟式までを含めることも。

棟木とは?

下図のように、屋根の最上部、屋根の尾根部分に取り付ける材を指します。

棟木は屋根の一番高いところの梁

昔から、この棟木をあげることに特別な意味がありました。もっとも高い位置に取り付けられるゆえ、棟木を納めることを上棟と呼んで、家の建築において象徴的な意味が込められるようになったのです。

以上、「建て方」や「上棟(棟上げ・建前)」の解説でした。