
住宅ローン減税を利用する新築購入者は8割以上。これから家を建てるなら、2024年に大きく変わる住宅ローン減税の新制度について知っておきたいところです。
住宅ローン減税制度は2024年に改正予定
住宅ローン減税制度は改正予定2024年以降入居の場合、「省エネ住宅」でないとローン減税が受けられなくなります。そのため、『⻑期優良・低炭素住宅 』『ZEH水準省エネ住宅』『省エネ基準住宅』など省エネ住宅の建築割合が今後増加する可能性があります。
還付の差が274万円⁉〜制度改正でどこが変わるか?
住宅ローン控除の制度改正により、2024年以降入居の『その他の住宅』は、住宅ローン減税対象外になります。これが大きな改正ポイントのひとつです。

『その他の住宅』とは、『⻑期優良・低炭素住宅 』『ZEH水準省エネ住宅』『省エネ基準住宅』のいずれにも当てはまらない住宅のことです。
たとえば2024年入居で3,000万円以上借入れした場合、建てた家が『省エネ基準住宅』なら最大274万円の控除が受けられますが、同じ借入れでも、建てた家が『その他の住宅』なら控除0万円なので、その差は274万円となります。
これまで住宅ローン減税対象だった『その他の住宅』が対象から外れるため、『住宅ローン減税の大転換』とも言われているわけです。

そもそも住宅ローン減税・控除とは?
住宅ローン減税とは、個人が住宅ローンで新築を建てたりリフォームした場合、年末のローン残高の0.7%を所得税や住民税から最大13年間、控除する制度のことです(住宅ローン減税を利用する場合は、住居面積、築年数、収入、など一定の条件があります)。
『控除』とは、所得税などの支払いを一部免除されることです。納め過ぎた所得税を確定申告によって返してもらえます。これを『還付』と言います。還付金は申告の際に書類に記載した口座に振り込まれます。
ZEHとは?
ZEH(ゼッチ)とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロになることを目指した住宅のことです。
外壁など家の断熱性を向上させ、エコ設備などを取り入れたり、再生可能エネルギーを利用して、大幅な省エネを実現します。
以前の記事でも詳しくご紹介しています。
省エネ住宅を建てるには、どこに相談すれば良いの?
省エネ住宅に強みのある工務店などに相談するといいでしょう。
山梨なら、地元の工務店を詳しくご紹介する『ナナマチ』もおすすめです。ぜひご参考下さい。
