工務店に依頼して新築を建てるまでの流れを解説します。
※あくまで流れの一例です。実際にはこの通りとは限りません。
目次
①建てたい家のイメージづくり、土地探し、工務店への相談、資金計画
家を建てる場合、まず初めに行うことは「建てたい家のイメージづくり」「土地探し」「工務店への相談」「資金計画」です。今では、家づくりの相談窓口を設けている会社や工務店も多いので、ここに相談するとプロのアドバイスを受けながらスムーズに家づくりの準備を進めることができます。
たとえば、山梨の家づくり相談ならナナマチがあります▼
工務店の選び方
地場の工務店は、それぞれ得意な施工や工法、内装、外観デザインが違います。その強みを知って、ご自身がイメージする家が『ここなら建ててもらえそう』と思える工務店に出会えるのが一番です。
工務店のことを知るには、工務店、施工会社のHP(施工事例など)を見るのが一般的ですが、地元の工務店をまとめたインタビューサイトを参考にするのもいいでしょう。たとえば、ナナマチの『工務店インタビューサイト』のような特集ページです。
②工務店と打ち合わせを行う〜外観、性能、仕様など
『家の外壁材はどうするか?』『どんな大きさのキッチンにするか?』『ソーラーは設置するか?』『窓はペアガラスにするか?』など、さまざまな検討事項がありますが、これを工務店と一緒に決めていくことになります。
工務店は施主さんの希望を聞き取りや家の性能や仕様の打ち合わせをして、社内ないし社外の建築士とすり合わせを行っていくことになります。工務店の建築士がこの工程を受け持つこともあれば、プランナーが間取りなどを考えてくれることもあります。
いずれにせよ、この打ち合わせの段階が、施主さんがイメージする家を作り上げるための大事な工程と言えます。工務店は施主さんの信頼を得ることが第一ですが、施主さんの予算に照らし合わせて、その希望をいかに実現するかが腕の見せ所です。
工務店によっては、完全な注文住宅ではなく、いくつかベースプランがあって、これを基に施主さんの希望でアレンジしていく形をとる場合もあります。施主さんはベースプランを基に間取りや使用材、住設を決めていくことになります。そのベースプランには、その工務店さんがこれまでの建築実績から得られた知恵や工夫が詰まっています。施主さんにとっても、家の間取りや仕様がスムーズに決まりやすく、メリットがあります。
アーキテクトビルダー
一人の建築士が設計と施工を行い、その両面に責任を持つ形態の工務店もあります。この形態をとる建築会社のことをアーキテクトビルダーと呼びます。この場合、代表ないし従業員が設計と大工工事を行うので、施主さんのイメージを共有しやすい、打ち合わせ・問合せ相手が一本化しているなどのメリットがあります。
当サイトの以下の記事もご参考ください。
・家づくりで必要と思う断熱性能は?ポイントは「サッシ」と「断熱材」
③工務店に見積もり依頼
建てたい家のイメージが固まり、資金計画や土地探しの目処(めど)が立ったら、工務店に見積もりを依頼します。もちろん見積もりのあとに資金計画を立てる場合もありますが、基本的に資金計画は同時に進めていくことになります。
見積もりをもらうためには、建坪、家の性能・仕様、間取りを大まかに決めておく必要があります。そのために、一度きりの打ち合わせでは足りず、何度か工務店に訪問することになるので、自分の住む地域から行きやすい場所だと便利でしょう。
④住宅ローンの相談(工務店や銀行へ)
多くの方が住宅ローンを利用して家を建てますが、この段階の前後で工務店や銀行へ相談しておきます。以下についてもご参考ください。
⑤土地の契約、工務店との契約を行う
資金計画が無事決まったら、目処を立てていた土地を購入するための契約を行います。また、もらっていた見積もりから一社に決めて、工務店と契約を結びます。なお、土地購入と工務店契約の順は前後する場合もあります。土地購入は不動産や工務店の仲介で進められることも多いからです。
住宅ローンの審査に通ると、土地決済や工務店への支払を行います。工務店への支払は、新築工事代金の契約後にまず半額を支払い、残りを工事終了時に支払うケースや、着手時に3割、中間金として3割、引渡時に4割を支払うケースなどがあります。
⑥工事開始〜上棟式など
いよいよ工事が始まると、棟上げを終えたタイミングで上棟式を行います。これは施主さんの家族が参加して行う、土地へのお断りと安全祈願の儀式です。詳しくは以下をご参考下さい。
・『上棟式』『上棟』『棟上げ』『建前』『建て方』の違いについて
施工が始まれば、基礎工事、屋根工事、内装、外壁、家具、断熱施工、外構と順番に工事が進んでいきます。みるみるうちにできあがっていくマイホームを楽しみに、何度も現場に足を運ぶ施主さんもいれば、あえて一度も見ずに完成を待つ施主さんもいたりと、様々なようです。
⑦工事完了、引き渡し
工事が完了し、残金の支払いを行えば、いよいよ引き渡しとなります。しかし、引き渡しで抑えておきたいポイントがあります。
引き渡し書類にサインすることは「建築請負契約」の完了を意味します。もし家の外装や内装に不具合や傷、未完成の箇所があった場合、引き渡し後ではスムーズに直してもらえないケースも考えられます。そのため、引き渡しは必ず建物が完成してから行い、確認時に不具合や傷が認められた場合は、書面に残すようにするといいでしょう。